2002/10/10一部追加
                                                             
2003/03/04補足説明


籾殻(モミガラ)燻炭コンポスト
の紹介


一般に洋らんの植え込み材料には、多くの方々が
水苔を用いています。
それが必ずしも完璧な物とは言えません。
水苔以外に何か良い物はないものか・・・・・。
今までにいくつものコンポストを使ってみましたが、その
中で水苔の代用として納得のいくコンポストベース
「モミガラ燻炭」を紹介します。
「モミガラ燻炭」からは「遠赤外線」が発生されています。
既に実践しておられる先輩の方法を参考に自分流に
アレンジをしたものです。
これは、あくまでも目安として参考にして下さい。
我が家ではこの2年間で約50%の150鉢をこの
コンポストに切り替えています。
*2002/10/10現在200鉢を越えました。

1.<モミガラ燻炭ベースコンポスト
 配合例
 A) モミガラ薫炭・・・・・・・・・・・・・・・・・・50%
 B) 半焼きモミガラ・・・・・・・・・・・・・・・・45%
 C) 根腐れ防止剤(珪酸塩白土等)・・・・5%
 *なぜ半焼きモミガラを混ぜるのか。
 
市販のモミガラ薫炭は炭化が進み過ぎてPHが
 高く、粒子が崩れやすいのです。それらの不具合
 を中和させる目的です。

 注
 A)出来るだけ粉の少ないものを使用する。   
 B)フライパンなどでモミガラを15−16分焦げ茶色に
  なるまで焼く。焼きムラ大いに結構。
   *焼く前に目の細かいフルイで粉を取り除いてください。

  モミガラは粉(ヌカ)をふるって・・・・   焼きあがり状態

 C)配合以外に植え込んだ後表面にパラパラと置く。
  (色の変化で乾き具合が判断できる。
    乾燥センサー
?)
   *これはあくまでも目安です。着生らんの原則は根が
    乾くのを待って水を上げるのが良いでしょう。


  乾燥状態    濡れた状態

   半焼きモミガラ↓               ↓モミガラ薫炭
 根腐れ防止剤↑    鉢底コンポスト↑     鉢底アミ↑




2.植え替え要領
1.)従来使用のコンポストを外す。
2.)鉢底にネットを敷き、少量の水苔またはバークを入れる。
3.)株を鉢に納め、
モミガラ薫炭コンポストを入れる。
4.)割り箸などで軽く突く、その後バイブレーターを鉢の淵や、
   底に当て
コンポストを落ち着かせる。

  植え込み(1)   植え込み(2)

5.)水をはったバケツなどにゆっくりと鉢をコンポスト上面
   まで沈め、引き上げて水を切る。
   
*(これはコンポストを落ち着けるためです)
   これで完了。
6.)必要によってヒモなどで株を固定する。

3.鉢増し
  
モミガラ燻炭コンポストでは、根鉢をくずさずそのまま
  一回り大きい鉢に納め、隙間に同じ
コンポストを入れる。



モミガラ薫炭コンポスト
の根張りの例
オンシジューム
元々根張りの旺盛なオンシですが、
1年で
コンポストは見えなくなって
います。
このまま一回り大きな鉢に植えます。
キャンディータフト‘タッフィー‘
これも根鉢をくずさずこのまま3号から
3.5号に鉢増ししました。

< 利点 >
1.)安価である。(モミガラ燻炭12L:600円くらい)
   ちなみに私のところではミニ主体のため、半焼きモミガラを加え
   24Lのコンポストで3号鉢にして50〜60は植え替え可能です。
2.)植え替えが簡単。
3.)根張りが良い。つまり生育良好。
4.)コンポストが腐らない。(交換不要)
5.)ナメクジが寄りつかない。

< 欠点 >
1.)植え替え直後の株が不安定な場合あり。特に
   強風時や、ホースの散水時。
2.)ホースでの水やり時に飛び散ることがある。
   コンポストが落ち着くまでは優しい潅水をしましょう。
3.)2、5号鉢以下では水の管理が難しく一工夫が必要。
   鉢内の乾燥が早いようです。現在テスト中。


< 参考 >
1.)NEW ORCHIDS No.51
   「驚異のコンポスト!
モミガラ燻炭」 原洋ラン園
2.)HP 「山野草と洋蘭の図鑑」長野県 佐藤博康氏
      =
モミガラクンタン栽培=


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