らんに与える水  
                    2003/04/08

普段何気なく与えている水について、らんの身になって考えてみませんか。
少しでも良いことならば試してみるのもありかな・・・・と思うのですが。
ここで紹介することは私のやり方ですので、あくまでも参考にして、
御自分に合った方法を選択してください。



■水質
  井戸水、雨水、川の水などの自然な水はふさわしいの
  ですが、一般には水道水が主体です。
  ところが水道水には塩素(カルキ)が混入されていて、
  それがらんには良くないとされています。そのために
  塩素を取り除くために1日以上放置します。つまり汲み置き
  を使用することです。即刻使用したい時はカルキを中和
  する水質調整剤(熱帯魚などの水に使用するもの)で調整
  しましょう。
  水槽の中に木炭を入れて吸着させる方法もあります。
  ただ、夏場に屋外に置いてある場合はどうしても水道水
  をホースで直接散水することが多く、仕方なく目を瞑って
  います。

■水温
  特に冬季に冷たい水道の水を直接かけることは、避け
  なければなりません。
  できるだけ室温と同じ温度に調整してやりましょう。
  そのためにも汲み置きが望ましいのです。

■酸素を吹き込む
  雨水には酸素が多く含まれており、これが植物に良い
  影響があるとされています。そのため汲み置きの水には
  酸素を混ぜるため熱帯魚用のエアーポンプで空気を送る
  方法をとります。
  ホースで散水する時もノズルを使って霧状にすることも
  効果があると言われています。

■ph調整
  普段はあまり気にしていなかったのですが、調べて解った
  こととして、カトレヤなどは
ph5程度が良いとされている
  そうです。これはかなり酸性が強い水になります。
  水道水を
ph5に調整するには、水道水10リットルに対して
  クエン酸0.5g程度を加えます。

■水に混ぜる物
  □液肥
    成長期には5000〜6000倍にして時々混ぜます。
  □植物活性液
    バイオゴールドバイタル、木酢液、竹酢液、などを
    規定より薄めにして入れます。
  □殺虫・殺菌剤
    春から秋にかけて2〜3回、2000倍くらいにして使い
    ます。

◆水で失敗した例
  最近の失敗例を紹介いたします。
  ◇
トルマリン処理水の功罪
  遠赤外線やマイナスイオン効果により植物の生育に良い
  とのことで、処理水をらんに潅水して観察しました。

  <結論>
  
「開花時期にはトラブルが発生する」
  蕾が開かない、花の形が悪い、ペタルなどに色むらが出る、
  開花寿命が短い等々続発しました。
  これらの現象は開花時に肥料が効き過ぎた時と同じような
  症状と判断されました。
  なお、コンポストにトルマリン鉱石を混入しているものでは
  トラブルは発生していません。
  どなたかこれらについての情報をお持ちの方、是非情報を
  お聞かせください。

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