□□完璧な栽培管理???□□                      2003/04/13

私共のHPのとても熱心な閲覧者から届いた質問に
「太ったバルブをつくるコツみたいなもの、
あったら教えて頂きたいのですが。」
とありました。
正直に受け止めて、実に素朴で良い質問だと思いました。
しかし、難しすぎて答えに
窮する究極の質問でもありました。
このことについて考えてみたいと思います。
 

「太ったバルブをつくるコツ」これは結果として
「最高の成果で良い花を咲かせる栽培のワザ」
と言えるでしょう。
ところで私がお答えした内容は次の通りです。
 

 
うーーん、参りました。
○○さん。これ、究極の質問です。
私も誰かに質問したいくらいなんですよ。
 
書くことは簡単なのですが、実際は一番大変な
ことで、洋らんに関わる人皆さんが追及して止まない
ことですね。
先輩の解く答えとしては
 
◆原生地の環境と同じにしなさい。
◆日照、風、水、温度、湿度、肥料、これらの全てを
  程良い条件に整えなさい。
 
これらの基本は解っていても、実際には種類によって
異なったり、また、条件が整えられない等の事情が
あるわけです。
太ったバルブ、つまり丈夫に育てるには
「肥料よりも環境が一番」と力説しているプロ(松本
洋蘭園の社長)もいます。
 
らんを育てていていつも思うことは、
「栽培に満足はなく、いつも勉強に努力・・・・・」
逆に、これだから奥深く、面白くて止められないのでは
ないのでしょうか。
プロと言われる業者の方々も多くの失敗を繰り返し、
時間とお金をかけて築いているのです。
ですから我々は失敗は当たり前で、上手くいった時
は喜びも大きいのでは・・・と思います。
質問ありがとう。そして答えが不満足でゴメンナサイ。


 
各洋らんを栽培するにあたり、
「そのらんに合った最適な環境・栽培条件で
最高の生育姿(成果)を達成する。」
と言うことは栽培者全員の願望で永遠の課題
であると思います。
日夜その達成を願って試行錯誤し努力を
続けているのです。
それは各者各様相異があって当たり前だと
思います。ただ、共通していることはその「らん
の特性」を知って「原生地の環境を再現する」
または近付けること、だといえるのではないで
しょうか。
この難しい課題に一つでも答えが得られるように、
これからも情報を提供して行きたいと思います。
皆さんも質問を始め、コツや工夫などをお知らせ
ください。らん愛培家の共通認識を増やしていき
ましょう。

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