□□らんの基礎知識 □□ 2003/01/01 |
らんとはどのような花なのでしょうか。 多様性と特殊性に富んだ魅力溢れるらん。花の形も色も香りも多種多様。 そんな「らん」について少し調べてみましたので参考にしてください。 |
■園芸の世界での分野 ・西洋らん ・東洋らん ・日本らん このように大きく三つに分類されますが、中にははっきりしないもの、 またがるものもあるそうです。 ■原生地の区分 ・南アメリカ カトレヤ、オンシジウム、リカステ、ミルトニア、 フラグミペディウムなど。 ・東南アジア、オーストラリア デンドロビウム、シンビジウム、パフィオペディラム、 ファレノプシス、バンダなど。 ・南アフリカ アングレカム、エランギスなど。 同じ地域ではあっても自生している場所によって性質は大きな違い があります。逆にフラグミペディウムとパフィオペディラムは故郷が全然 違うのにとても似ているものもあります。 ■自生地の生態区分 ・着生らん(木の幹や枝に根を張って寄生している。一部に岩の場合もあり。) カトレヤ、オンシジウム、デンドロビウムなど。 ・地生らん(地面に根を張っている) シンビジウム、パフィオペディラムなど。 この区分で解ることは原則として、着生らんは空気が好き。 地生らんは水が好き・・・・と言うことです。 ■株の姿 ・単茎性 ファレノプシス、バンダなど。 ・複茎性 カトレヤ、デンドロビウム、シンビジウム、リカステなど。 単茎性はバルブがないので「葉が命」です。葉を傷めない事が栽培の ポイントです。複茎性は株分けが比較的容易にできるものが多い。 ■らん科植物 750属 25000〜35000種と言われ把握が困難なくらい全世界に 広がっています。 世界で最大種類の植物の「科」と言われています。 そんな中で日本には約150種が自生しているそうです。 ■らんの特徴 1.雄しべと雌しべが合体して1本のずい柱を形成。 2.花形が左右同形で花弁の1枚が独特の形をした唇弁(リップ)となっている。 3.着生らんの根はベラーメン層の発達した構造で乾燥に強い。 4.タネが大変に微細。0.5〜1mm程度。ひとつの果実に何千、何万とできる。 5.近縁属同士で交配ができる。(属間交配) これらの特徴から名前にらんと付いている「くんしらん」や「すずらん」などを 比較してみてください。 |
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