嫌われ者「カイガラムシ」 2001/11/17 |
皆さんの洋らんにはカイガラムシは発生しませんか? 洋らん栽培をする方で「カイガラムシは発生しません。」
と言う方にお目にかかったことはありません。 それ程までにポピュラーで悩まされている害虫なのに、
その生態はあまり知られておりません。 と言うか、私が把握していない、謎の虫なのです。
少しだけ調べてみたのですが、一般的な樹木(森林、街路樹、庭木、果樹など)
に発生するカイガラムシについては、おおよそのことが解りました。 しかし洋らんに発生するカイガラムシについては、残念ながらたどりついており
ません。 私の予想を含めて、洋らんに着くカイガラムシについてお話します。
もし詳しい情報をご存知の方がおられましたら、是非教えて戴きたいと思います。 カイガラムシは昆虫の仲間で、セミやアブラムシ、カメムシ、ウンカの親戚で、
カイガラムシ図鑑には約400種が掲載されているそうです。 カイガラムシの形態には雌雄別固体で、雄には蛹の期間があり変態で
成虫になると、羽があり雌を求めて飛びまわる種類と、雌だけで増殖する 単為生殖を行う種類があるそうです。 飛んでいる雄を見かけたことがないことから、洋らんに着くカイガラムシは
後者ではないかと思います。 いずれも雌は生まれた後数時間しか移動できないものが殆どで、後は定着した 場所で一生を過ごすようです。 カイガラムシを見つけたときに「どうしてこんなところに?」と思うのですが、
卵が移動するのは、私達が管理のために鉢を移動した時や、風に乗って飛んで いるようです。この卵には殺虫剤が効かないそうです。従って繁殖予防は
不可能と言ってもいいほどです。 成虫も硬い蝋質の殻を被っていて薬が効きにくいのです。 結局有効な殺虫効果はないのです。ではどうするか・・・・・・。
成虫は見つけ次第はがし捕る。残念ながらこの地道な作業を繰り返す。
洋らんと付き合う以上は、これが欠かせぬ「お仕事」と諦めることです。 ただ、卵の飛散範囲を抑えるには空中湿度を保つ方が良いとのご意見もあります。
外の樹木ほど繁殖が多量でないだけ、救われる気がします。
これよりも良い方法を実践している方がおられましたらご一報下さい。
また、洋らんに寄生するカイガラムシの正式名称をご存知の方、情報を
お願いいたします。 |